国債離れ進む(地銀、信金、メガバンク。)債務膨張、バーゼルⅢを前にハイパーインフレは不可避か?
国債離れが進む
2019年 バーゼルIIIという、国際的な銀行規制が完全実施されます。これは非常に重要な規制です
バーゼルⅢとは
http://www.dir.co.jp/research/report/finance/basel3/20140604_008600.pdf
BISのガイドラインで、各国の法律(日本では銀行法)に落とし込むのは各国が行う形になります。
バーゼル二からの大きな変更点としては、資産とリスク資産の定義、自己資本比率がより厳格化する規制となっています。
現状、国債はリスクフリー(リスクウェイト0%)ですが、
ソブリン・リスク(国に対する信用リスク)の規制上の取扱いの見直しに関する記述がある事から、
推測の域を出る事はできませんが、見直しの内容は自国通貨建て(欧州ではEU圏内の通貨建て)の
自国ソブリン向けエクスポージャーのうち自国通貨建てで調達されたものをリスクフリーとする取り扱いの是非が
含まれるのではないかと思われます。(国債の事)
バーゼル委、ソブリン・リスクの見直しへ
http://www.dir.co.jp/research/report/law-research/financial/20150129_009384.html
「リスクゼロ資産」だった「自国が発行する国債」を「リスク資産」とする場合、
民間銀行はバーゼルIIIによって定められる自己資本比率を保つ為に、リスク資産である国債の引き受けが厳格化されます
国債とは、国が資金を集める為に発行する債券の事です。約95%は国内消化しています。
国債流通の流れは下記のような形です。
1.政府が国債を発行
2.政府の銀行である日銀の当座預金に民間銀行がお金を振り込んで、国債を購入
3.日銀が民間銀行から日銀当座預金経由で債権を購入
4.民間銀行の所有する国債の償還期限がきたら、国は利子付きで銀行に返済
※一般的には中央銀行は、民間銀行から国債を購入します。財政法第5条によって、市場(民間銀行)を介さずに国債を引き受ける事は「原則」禁止されています。
三菱UFJ 国債入札の特別資格を返上
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO03364210Y6A600C1I00000/
一方、マイナス金利導入で経営難に苦しむ民間銀行は、国債保有額が減少の一途をたどっています。
金融機関の国債離れ進む 3月末の保有額17%減 2017/6/28 0:14
https://www.nikkei.com/article/DGXLZO18192050X20C17A6EE8000/
地方銀行 減益
http://mw.nikkei.com/sp/#!/article/DGXLASGC13H0Y_T10C17A2EE8000/
マイナス金利による民間銀行の苦渋の利益確保の動きで、預金するリスクがいよいよ顕著になってきました。
では、国債をリスク資産とするバーゼルⅢが完全実施された場合、どうなるでしょうか?
国債を買われなくなった政府は、今まで国債発行によって得ていた財源を、
どこから補充すれば宜しいでしょうか??
増税で?
日本には「財政法規定」によって、特別会計と呼ばれる200兆円規模の裏帳簿があります
国債発行せずに簡単に補えるとは思えません。
政府は、財政破綻を防ぐために半官半民の中央銀行日銀と協力して原則禁止している財政ファイナンス
(日銀が直接政府から国債を購入する事)に乗り出さざるを得なくなるやもしれません。
財政ファイナンスが何故原則禁止されているかというと、
戦後に大量の紙幣を刷った結果ハイパーインフレ(物価の高騰)が発生した為です
ハイパーインフレが起こると、お金の価値が何十分の一や何百分の位置になり資産価値が目減りします。
結果、大増税や預金封鎖や預金引き出し制限、新円切り替えや徳政令が出される可能性があります。
「円」の信用価値は失われ、円建ての資産は売却され金融資産の価格は下落する可能性があります。
物品は高騰する可能性が高いです。
そこで安定なのは金と銀の現物です。
現物を手元に置けない物(投資トレードとして売買差額で益を得ようとしたりするもの)はお勧めできません。
ロスチャイルドやジョージソロス等の著名も著名な
投資家や国際銀行家はここ数年の間にドル建ての株式から金へ資産を移したりしています。
2014年にはIMFが国際通貨のリセットを明言しました。中国ロシアのみならず、サウジアラビアなどの中東においても近頃中国ロシアに近づく動きが顕著な中、中国が主導権を握る一体一路構想に欧州も参加を表明、米、日本のみ参加しない動きになっています。
資産価値を減らさない事を目的とするならば
金と銀に移す事がおすすめです。
実際に自分も利用しているのが、下記の田中貴金属さんです。ナンバー管理をしており、999.9%地金も取り扱ってます。
現物購入は郵送をする場合はリスクが高い為、著名なお店で購入する事をお勧め致します。
田中貴金属工業
http://gold.tanaka.co.jp/first/chisiki/chisiki_03.html
とはいえ、100g50万円程度であったとしても、個人の証明書や簡易的な契約書を書く必要がある為
国が照会しようと思えば、いつでも資産状況を確認する事ができると思われます。
なぜ安倍政権が、国民の言論を圧殺する特定秘密保護法や共謀罪の成立を急ぎ、
目的の不明確な日本版FEMAの設置を焦っているのか、
それは政府が国民から富の収奪をつつがなく行うために必要なことだからです。
資産没収を考えると完璧ではないかもしれませんね。。。まあ、そんな事態になってたらお手上げですが。
著名な東京大学金融教育研究センターも下記のように述べています。
われわれは日本の財政破綻は「想定外の事態」ではないと考える。参加メンバーには、破綻は遠い将来のことではないと考える者も少なくない。現時点でも国債価格が大幅に下落せず維持されている状況を不可解だと考え、その原因・メカニズムの解明に重大な関心を抱く者もいる。
国債価格下落の舵は、バーゼルⅢによって強制的に成し遂げられる事でしょう。
バーゼルⅢ
https://www.ifinance.ne.jp/glossary/finance/fin099.html
引用
国債金融規制 バーゼル規制の最近の動向 金融庁総務企画局参事官
https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/gov_debt_management/proceedings/material/d20160613-1.pdf
「財政破綻後の日本経済の姿」に関する研究会 東京大学金融教育研究センター
http://www.carf.e.u-tokyo.ac.jp/research/zaisei/zaisei_news.html
「アベノミクス」「異次元緩和」は太平洋戦争と同じ過ちを繰り返す
http://diamond.jp/articles/-/146165?page=6
そして預金は切り捨てられた 戦後日本の債務調整の悲惨な現実 日本総合研究所調査部主任研究員 河村小百合
http://diamond.jp/articles/-/40167
デフォルトとインフレ率
http://www.world401.com/saiken/default_infre.html
財政ファイナンスとは
https://www.ifinance.ne.jp/glossary/japan/jap130.html
ソブリン・リスクについて
http://www.findai.com/yogo001/0029y01.html
国債とは
https://www.ifinance.ne.jp/product/invest/kokusai.html
ECBのELAとバーゼルⅢでのソブリンリスク議論
http://fis.nri.co.jp/ja-JP/knowledge/commentary/2017/20171004.html
特別会計について(財務省)
http://www.mof.go.jp/faq/budget/01al.htm
ハイパーインフレ日本国債デフォルト個人で出来る対策
https://www3.hp-ez.com/hp/dehuloruto/
日銀HP バーゼル合意、バーゼルI、II、IIIとは何ですか? いわゆるBIS規制とは何ですか?
https://www.boj.or.jp/announcements/education/oshiete/pfsys/e24.htm/
https://matsunosuke.jp/post-969/
メガバンク「国債資格返上」で国家予算が組めなくなる!?
http://kaleido11.blog.fc2.com/blog-entry-4428.html